会議が始まる前の5分。海外メンバーと画面越しに待っている。
「何か話さなきゃ」と思うけれど、何を言えばいいか分からない。沈黙が続いて、気まずい空気が流れる。
「面白い話をしなきゃ」「気の利いたことを言わなきゃ」と考えて、何も出てこない。相手が話しかけてくれるのを待つだけで、会議が始まる。
雑談が苦手な人は、「面白い話」をしようとしています。でも、仕事の雑談は、面白くなくていい。
短い一言と、簡単な質問。これだけで、会話は続きます。
雑談を難しく考えすぎると、言葉が出なくなります。
仕事の場での雑談は、「沈黙を埋めるための短いやり取り」です。笑わせる必要も、深い話をする必要もありません。
「天気がいいですね」「週末はどうでしたか」「今日は移動が大変でしたか」。こんな、ありふれた話で十分です。
大事なのは、話の中身ではなく、会話が続くこと。そのための型があります。
雑談には、シンプルな流れがあります。
| 順番 | やること | 目的 |
|---|---|---|
| ①短文 | 一言だけ言う | 話のきっかけを作る |
| ②質問 | 相手に聞く | 話を相手に渡す |
| ③拾う | 相手の言葉を繰り返す | 会話を続ける |
この3ステップで、会話が回ります。
「今日は天気がいいですね」「少し寒いですね」。これだけでいい。
長く話そうとしなくていい。一言だけ言って、次の質問につなげます。
一言言ったら、すぐに質問します。
質問をすれば、相手が答えてくれます。自分が話し続けなくていい。
相手が「週末は公園に行きました」と言ったら、「公園、いいですね」と繰り返す。
これだけで、相手は「話を聞いてくれている」と感じます。そこから、また質問すれば、会話が続きます。
短文→質問→拾う→質問。この繰り返しが、雑談です。
何を話せばいいか迷ったら、次の5つから選んでください。
一番無難で、誰でも答えられます。
| 一言 | 質問 |
|---|---|
| 今日は暖かいですね | そちらの天気はどうですか? |
| 雨が降っていますね | そちらは晴れていますか? |
月曜の会議なら、週末の話が使えます。
「何もしてません」と言われても、「リラックスできたんですね」と返せば大丈夫。
リモート会議なら、どこから参加しているか聞けます。
「最近どうですか?」と聞くだけ。
相手が「忙しいです」と言えば、「大変ですね」。「落ち着いています」と言えば、「良かったですね」。どちらでも返せます。
深い話はしません。軽い確認だけ。
これなら、プライベートに踏み込まず、安全に話せます。
「週末何をしましたか?」と聞かれて、「映画を見ました」と答えたら、相手が「どんな映画ですか?」と聞いてくる。
そこで、映画の内容を詳しく説明しようとして、詰まる。
詳しく話さなくていい。「アクション映画です」「面白かったです」。これだけ言えば、相手が次の質問をしてくれます。
話を広げようとせず、短く答えて、質問を返す。これが雑談のコツです。
「正しい文法で」「きれいな表現で」と考えると、言葉が出なくなります。
雑談は、完璧じゃなくていい。単語を並べるだけでも伝わります。
| 言いたいこと | シンプルな言い方 |
|---|---|
| 週末は何もしませんでした | Nothing special(特に何も) |
| 最近忙しいです | Very busy(とても忙しい) |
| 天気が良くて嬉しいです | Nice weather(良い天気) |
文章にならなくても、単語だけで十分伝わります。
次の会議で使う「一言」を、1つだけ決めておきます。
選択肢:
この中から1つ選んで、紙に書く。それだけで準備完了です。
一言の後に続ける質問を、1つだけ決めます。
「そちらの天気はどうですか?」「週末は何かしましたか?」
質問は、Yes/Noで答えられないものが続けやすい。「How」「What」で始まる質問を選んでください。
会話が途切れたら、次の言葉で戻します。
戻し方:
これを言えば、相手がまた話してくれます。自分が話し続けなくていい。
雑談は、面白い話をする場ではありません。
短文→質問→拾う。この3ステップを繰り返すだけです。
| やること | 例 |
|---|---|
| 短文 | 今日は天気がいいですね |
| 質問 | そちらの天気はどうですか? |
| 拾う | 晴れているんですね、いいですね |
完璧に話そうとしない。単語を並べるだけでも、会話は続きます。
今日、次の会議で使う「一言」を1つ決めてみてください。それを言えたら、もう雑談は始まっています。