英語の会議資料が回ってきた。海外拠点との電話会議が入った。取引先から英文メールが届いた。
仕事で英語が必要になると、「全部できないと困る」という気持ちになりますよね。会議も、電話も、メールも、どれも大事に思えて、全部同時に勉強しようとする。
でも、3つ同時に手をつけると、たいてい途中で止まります。
「今日は会議用の単語、明日は電話のフレーズ、メールの書き方も覚えなきゃ…」と手を広げた結果、どれも中途半端になって、結局何も身につかない。
そんな経験、ありませんか?
仕事で英語を使う場面は、大きく3つに分かれます。
それぞれ必要なスキルが違います。会議は瞬発力、電話は聞き取り力、メールは文章力。
違うスキルを同時に伸ばそうとすれば、練習方法もバラバラになります。時間も労力も分散して、どれも「少しやった」で終わってしまう。
まずは1つに絞る。これが、仕事英語を確実に伸ばす鉄則です。
優先順位を決めるとき、見るべきポイントは3つあります。
| 場面 | 困りやすさ | 理由 |
|---|---|---|
| 会議 | 高い | 発言できないと存在感が消える |
| 電話 | 高い | 聞き取れないと話が進まない |
| メール | 中 | 時間をかけて調べながら書ける |
会議と電話は、その場で対応が求められるため、困りやすさが高くなります。
来週、海外とのキックオフ会議があるなら、会議英語が最優先。毎日のように英文メールが来るなら、メール対応を先に固める。
「いつか必要」ではなく、「いつ必要」かを具体的に見る。日付が近い方から手をつけてください。
| 場面 | 代替手段 |
|---|---|
| 会議 | △ チャットで補足、資料で事前共有 |
| 電話 | ○ メールで確認、録音して後で聞く |
| メール | ◎ 翻訳ツール、テンプレート活用 |
メールは翻訳ツールやテンプレートで何とかなる場面が多い。電話も、議事録を後で確認できれば急がなくていい。
会議は、その場で発言しないと機会が失われるため、代替が難しい場面です。
「会議が最優先だとして、電話とメールはどうするの?」
答えは、会議が形になるまで、他は後回しです。
中途半端に手を出すと、結局どれも身につきません。会議用のフレーズが口から出るようになるまで、そこだけに集中する。
ポイント:
1つが「使える」レベルになってから、2つ目に移る。同時進行は避ける。
会議で発言できるようになれば、その自信が電話にも活きます。逆に、3つ同時だと、どれも自信がつかないまま時間だけが過ぎます。
実際の状況に当てはめて、優先順位を決めてみましょう。
優先順位: 会議 > メール > 電話
理由:
会議が確定している以上、ここを最優先。メールは会議の前後で発生するため2番目。電話は当面予定がなければ後回し。
今週やること:
会議で使う自己紹介と、意見を述べる3つの定型文を覚える。
優先順位: 電話 > メール > 会議
理由:
すでに頻度が高く、ストレスになっているなら最優先。会議は予定が決まってから対応しても間に合う。
今週やること:
電話の冒頭挨拶と、聞き取れなかったときの聞き返しフレーズを練習。
優先順位: メール > 会議 > 電話
理由:
毎日発生する業務を効率化することが、時間の確保につながる。メール対応が速くなれば、会議準備にも時間を使える。
今週やること:
よく使う返信パターンを3種類テンプレート化する。
優先順位が決まったら、具体的に動きましょう。
次の3つの質問に答えてください。
この3つに答えれば、優先順位が決まります。
決めた1つに絞って、練習を始めます。
会議を選んだ場合:
電話を選んだ場合:
メールを選んだ場合:
週に3回、30分だけ。1つのことだけやってください。
2番目、3番目の優先順位も、忘れないようにメモしておきます。
ただし、今週は手をつけません。リストに書いて、いったん脇に置く。
「いつかやる」ではなく「1つ目が形になったらやる」と決めておけば、焦らずに済みます。
仕事で英語を使う場面は、会議、電話、メールの3つ。全部を同時にやろうとすると、どれも中途半端になります。
今日やること:
「全部できるようになりたい」という気持ちは分かります。でも、3ヶ月かけて3つを少しずつ進めるより、1ヶ月で1つを確実に使えるようにする方が、確実に前に進めます。
まずは今日、10分だけ時間を取って、3つの質問に答えてみてください。優先順位が決まったら、もう迷う必要はありません。